さまざまな企業や官公庁、金融機関などにシステムエンジニアリングサービスを提供する株式会社日本オーエー研究所様が、エムステージの産業医紹介とストレスチェック「Co-Labo」のサービスを活用し、健康経営を推進。
同社の取り組む産業保健活動と、今後の展望について伺いました。
新型コロナウイルスの流行により、社員の働き方はテレワークが主流に
はじめに、貴社の事業内容や社風等について教えていただけますか。
当社は、SES(システムエンジニアリングサービス)といって、客先に当社のシステムエンジニアが常駐し、システムの開発や保守等を行なう事業を展開しています。
よって、当社の社員の大半はクライアント先で勤務するため、自社オフィスに出社する社員は全体の1割程度です。
会社全体の社員数はおよそ240名で、平均年齢は32歳程度と比較的30代前半の社員が多くなっています。
また、クライアント先からも「日本オーエー研究所のエンジニアの方々は、みなさん穏やかで良い方が多いですね」とよく言われることもあり、当社の社風としても温厚な人が多い会社だと感じています。
新型コロナウイルスの流行により、それまでと働き方は変わりましたか。
働き方として大きく変わったのは、テレワークが導入されたことです。
それまでは基本的に全社員が毎日出社していましたが、緊急事態宣言が発令された際、本社は閉鎖して全員がテレワークとなりました。
また、緊急事態宣言が明けてからも毎日出社ではなく週2日程度の出社になっており、本社では在籍社員の7割程が在宅で勤務し、3割程が出社という働き方になっています。
客先に常駐しているエンジニアの社員もテレワークが主流となっていて、週に3日以上テレワークする社員は6割程度と、ほとんどの社員がテレワークで業務にあたっています。
産業医やストレスチェック「Co-Labo」の活用で、社員のフォローアップ体制が実現
産業保健活動について、貴社の中で課題に感じられていたことはあったのでしょうか。
テレワークが主流となったことや、クライアント先で働く社員の健康状態が見えづらくなっていたことは、産業保健担当者としても少し不安を感じていました。
そこで、ストレスチェックを活用し、まずは職場の課題を探ることに注力しようと考えたのです。
また、ストレスチェック後のフォローアップ体制についても、より強固なものを構築したいと思い、産業医も新たに選任することにしました。
利用していたストレスチェック「Co-Labo」の代理店が産業医紹介サービスを展開するエムステージということを知り、産業医の選任についても相談したのです。
エムステージを選んだ理由や、産業医選任時のこだわりについても教えていただけますか。
エムステージのサービスはサポート体制が充実していると感じましたし、その割に料金もお手頃だったというのが選んだ理由のひとつです。
その他にも、「Mconnect」には、衛生委員会をはじめ日頃の産業保健活動で使える資料が揃っており、嬉しいことだと感じましたね。
そして、産業医の選任時には、女性社員でも相談がしやすいようにと、女性の医師を希望しました。
選任した産業医の先生は気さくに相談できる雰囲気の方で、当社の産業保健活動にも寄り添って取り組んでくださる、良い先生をご紹介いただけたと感謝しています。
ストレスチェックの導入・運用のご感想はいかがでしょうか。
ストレスチェック「Co-Labo」の導入時にも、動画形式のマニュアルがあったことは担当者としてもすごくありがたいことでした。
当社の事業柄、社員の健康状態は可視化されづらい状態にありますので、ストレスチェックは重要なイベントとして捉えています。
例えば、一見すると元気な社員でもストレスの状態まで把握することは難しいため、ストレスチェックを通じてきめ細かく確認をしています。
また、産業医とも連携し、もし不調者が出た場合でも早期対応できる体制を整備。
普段なかなか相談できる相手がいない管理職であっても、産業医が相談先になっていることは心強いと考えます。
このようにして、早期発見・解決できる体制が作れたことは、当社にとって大きな意義があると感じています。
「健康経営優良法人」の認定を目指し、産業保健活動を推進したい
その他、社員の方向けに取り組まれていることはありますか。
本社から離れて働く社員の健康をもっと支援したいという想いから、勤怠管理アプリを導入しています。勤務時間を社員自身と管理職・人事が把握することで、「働き過ぎ」を防ぐ狙いがあります。
また、健康管理のアプリも活用して、社員のヘルスリテラシー向上にも取り組んでいます。
アプリには、「健康クイズ」や「ウォーキング大会」といった、社員が自身の健康に関する気づきのきっかけになる各種のイベント等があります。
例えば、「健康クイズ」は、健康に関するアンケートを社員が回答し、知識を深めてもらう取組み。
もう一つの「ウォーキング大会」は、スマートフォンの歩数計測機能とアプリが連携し、社員が各自のスマートフォンを持って歩きます。そして、その歩数を部署対抗で競うことができるため、楽しみながら健康意識を向上できる仕組みになっています。
最後に、今後の産業保健活動について展望をお聞かせください。
今後の産業保健活動に関して、直近で取り組みたいことはありますか?
日頃の健康づくりに関しては、各種アプリの活用や衛生委員会等を通じて情報を発信する等、引き続き注力していきたいです。
やはり、社員それぞれが自身の健康に興味を持つこと。そして、もし不調があった場合には早期に対応できる仕組みを作っておくこと。これが大切だと考えています。
ストレスチェックの活用をはじめ、産業医との連携も深めていくことで、より強固できめ細かな健康経営につなげていければと思います。
今後は、「健康経営優良法人」の認定を目指して、産業保健活動取り組んでいきたいですね。