ナッツやドライフルーツ等の輸入・加工・販売を行う株式会社デルタインターナショナルが、産業医の選任を機に健康管理体制を強化。
求めていた産業医や今後の産業保健活動についてインタビューしました。
社員が健康的に働ける職場を目指して
はじめに、貴社の事業内容や概要について教えてください。
当社はナッツやドライフルーツ等を海外から輸入し、日本国内に販売している企業です。
コストコやドラッグストア等で販売されている「ロカボナッツ」をご存知の方も多いと思います。
健康に関する食品を取り扱う仕事柄、食生活や生活習慣に気を付けている社員も多く、健康診断の受診率も100%です。
当社で働く社員は、支社含めおよそ60名で、男女比は5:5程度。20代の若い社員とベテラン層が多いため、平均年齢は30歳代になります。
職場の雰囲気は暖かい感じで、社員同士がお互いを「ちゃん付け」で呼び合うこともあるくらいです(笑)。
コロナ禍、働き方に変化コロナ禍、働き方にはどのような変化がありましたか。また、取り組んだ感染症対策についてもお聞かせください。
働き方の変化としては、新型コロナウイルスの流行に伴い、社員にはノートパソコンを支給し、可能な限りリモートワークを行なってもらうようにしました。
また、流行の兆しがあった2020年の前半には、産業医の先生より「感染症対策」について衛生講話を行なってもらい、新型コロナに関する“正しい知識”を職場で共有することができました。
この衛生講話について、当社では全社員がオンラインで参加可能になっています。
衛生委員会は委員のメンバーのみ参加するケースが一般的なようですが、社員全員でヘルスリテラシーを向上してもらいたいとう想いから、気軽に参加できるようにしました。
社員自身が興味を持っている講話を中心に、今では多くの人が参加しています。
産業医と連携し、メンタルヘルス対策をさらに強化したい
衛生委員会の様子。感染症対策にも力を入れています。
その他、産業保健や健康管理に関して課題に感じていたことはあったのでしょうか。
課題と言いますか、やはり20代の若い社員や営業職が多いので、メンタルヘルス対策にはさらに力を入れたいと考えていました。
また、これは内部的なものですが、産業医を選任した2019年の当時、社員が50名以下だったこともあり、社内には産業保健活動の経験者がいませんでした。
ですので、産業医選任を機に、衛生委員会の立ち上げや産業医との活動計画の設計など、エムステージ担当者の方にサポートしてもらえたのは助かりました。
現在は私を含め、人事総務課が中心となって産業保健の活動を進めており、全体的に体制を強化していくことができました。
メンタルヘルス対策の取組みについて教えてください。
産業医を選任する以前は、社内に産業保健の経験者がいなかったことから、メンタルヘルス対策は手探りで進めていたところもあります。
例えば「休職者が出た場合にはどのような対応をすればいいのか」といった不安がありましたので、産業医の先生に介入してもらえたことは、とても心強いと感じています。
産業医の先生に来ていただくようになってからは、メンタルヘルス対策に関する各種の相談にも対応していただけていますし、不調を未然に防ぐためのアドバイスももらっています。
そして、2021年には当社として初めてストレスチェックも行いましたので、職場改善に向けて結果を有効活用したいと考えています。
求めていたのは、誰もが相談しやすい産業医
産業医を選任する際、こだわったポイントはありますか。
もとより、メンタルヘルス対策を強化したいという考えがあったので、精神科が専門の産業医を希望していました。
そして、女性特有の悩みでも相談しやすいよう、女性の産業医を選任したいという想いがありました。
選任した女性医師の産業医は話しやすいお人柄ですし、理路整然としていますので、社員たちからの信頼も厚いと感じています。
また、選任の際はエムステージの産業医紹介サービスを利用したのですが、選任後も産業保健活動をサポート体制があったことが決め手になりました。
例えば、専任の産業保健コーディネーターが各種の活動をサポートしてくれますし、Мconnectでは豊富な衛生講話の資料がダウンロードできますので、とても助かっています。
最後に、産業保健活動に関する今後の意気込みをお願いします。
当社はナッツやドライフルーツ等の食品を取り扱う企業ですので、働くうちに食事や健康に関する意識やリテラシーが自然に向上できる環境にあります。
しかし、昨今では新型コロナウイルスの流行もあり、当社でも働き方に大きな変化が訪れました。
ですので、こんな時だからこそメンタルヘルス不調の対策・予防にはさらに力を入れていきたいと考えています。
今後も産業医の先生と協力し「なんでも相談できる職場」を目指し、これまで以上にヘルスリテラシーを向上させていきたいですね。