神奈川県横浜市で環境保全事業を展開する横浜環境保全株式会社が、エムステージの産業医紹介サービスを活用し、産業保健活動を進めています。
同社の取り組む健康経営についてお話しをお聞きしました。
従業員を支援するさまざまな健康施策に取り組む
最初に、貴社の事業内容や社風について教えていただけますか。
当社は一般・産業廃棄物の収集運搬・処分を行う会社として、1972(昭和47)年に設立し、横浜市より一般廃棄物収集運搬許可第一号を受けました。
本社の他、2事業所があり、総従業員数はおよそ250名。平均年齢は47歳の会社です。
本社の男女比は半々ですが、事業所はほぼ男性といった構成になっていますね。
運搬に使用するパッカー車は近隣の中学校や高校と連携し、デザインコンテストも開催。学生さんがデザインした絵がプリントされたパッカー車で仕事をしています。
パッカー車を運転するドライバーはベテランから若手、そして近年では大卒の社員も採用。
高齢者や障がいのある方もアルバイトで活躍しています。
環境保全事業について、詳しくお聞かせください。
会社として地域清掃を実施することをはじめ、SDGsにも積極的に取り組んでいます。
例えば、当社では食品廃棄物を堆肥にしたものを利用し、食品のリサイクルループを実現。
リサイクルループで育てた野菜は、社内でも販売を行なっています。
また、これらの取組が横浜市に認められ、SDGs認証制度「Y-SDGs」において『上位認定(Superior)』をいただきました。
食品リサイクルループで育てた道志村の野菜は、社内でも販売されている。
衛生委員会・QCサークルを通じ、感染症予防を徹底
会社で催された健康セミナーの様子(2019年)
従業員の方が働きやすい環境づくりについて、取り組んだことはありますか。
従業員の健康維持・増進に対して「会社で何かできないか」と考え、いくつかの施策を取り組んでいます。
例えば、働き方に関しては、月に2回の「ノー残業デー」があります(本社)。
現在の健康診断の受診率は社員・アルバイト含め100%を達成しました。
健康診断の再検査とインフルエンザ予防接種の費用については会社が負担しています。
熱中症対策として、飲料水・塩飴・冷感タオルの配布などを行なっています。
その他にも、講師を呼んで健康セミナーを開催したり、各事業所にヨガマット、ダンベルを配置したりして、誰でも自由に使えるようになっています。
産業保健活動について、課題に感じていたことがあれば教えてください。
以前は、健康診断の再検査の受診率があまり高くなかったので、費用負担や受診勧奨など、改善に向けて活動しました。
また、それまでは産業医が統一されていなかったため、社内の健康活動に関する方針が定まりづらいという課題がありましたね。
現在は、エムステージに紹介してもらった産業医とともに、衛生委員会・QCサークルを通じて、感染症予防等の体系的な活動ができています。
当社はエッセンシャルワーカーと呼ばれる職種にあたりますので、働き方に関しては大きな変化こそありませんでしたが、その分、アルコール除菌スプレーやマスクの配布、換気といった感染症予防・対策の基本を徹底しました。
産業医と連携し、従業員家族の健康も支援したい
エムステージの産業医サポートサービス導入後の成果や手応えはいかがでしょうか。
エムステージのサービスを導入してから、それまでバラバラだった産業保健の体制が統一されました。
紹介してもらえた産業医の先生は親身に相談に乗ってくれますし、社員にもはっきりと意見を言ってくれる点が心強いと感じています。
また、産業保健に関する各種の相談事についても、一旦エムステージでまとめ、カスタマーサポート担当の方が対応してくれる。
そして、内容によっては産業医の先生に共有してもらえることも、とても助かっていますね。
例えば、健康情報取扱規程を定めた際にも、カスタマーサポート担当の方がフォーマットを提供してくれましたし、作成した規程の最終確認も産業医に行なってもらえたことで、産業保健活動をスムーズに開始することができました。
今後の産業保健活動について、意気込みをお聞かせください。
まずは、現時点での課題である健康診断の再検査受診率を100%にしたいと考えていますが、その他の取組についても、現時点で実施していることをアップデートしていきたいです。
当社で取り組むさまざまな活動の結果として「横浜健康経営認証2020」において、クラスAAAをいただくことができましたし、従業員の健康に対する意識も、少しずつ向上していることを感じています。
お陰様で、とても相談しやすい産業医の先生を選任することができましたので、今後も産業医と連携し、従業員にとどまらず、従業員の家族の健康維持と向上まで目指し、健康経営に取り組んでいきたいですね。