AIの社会実装事業を行う株式会社ABEJAはエムステージの「産業医サポートサービス」を導入し、産業保健体制を構築しています。
「働き方」の変化や産業医との連携について、同社の管理・人事責任者の森田潤也さんにお話しを伺いました。
様々な業界に対して、AIを活用するための一気通貫した支援を行う
最初に、事業内容と従業員数などを教えていただけますか。
株式会社ABEJA、管理・人事責任者の森田潤也と申します。
2012年創業の当社は、ディープラーニングをはじめとするAI(人工知能)の社会実装事業を展開している企業です。
従業員数は65名ほどで、平均年齢は34歳。30歳代前半の社員が多いのですが、中には60歳のベテラン社員もいますね。
事業についてもう少し詳しくお聞かせください。
ひとことで言えば「企業の経営課題をAIで解決する」ことがわれわれの仕事です。
幅広い業界に対してソリューションを提供しています。
例えば、物流業では商品の仕分け、製造業では検品作業などをA Iによって効率化し、お客様の業務プロセスの改善を行っています。
新型コロナの流行による「働き方の変化」に対応してきた
新型コロナの流行もありましたが、社員の方たちの働き方に変化はありましたか。
もともと週2日をリモートワークOKにしていましたが、新型コロナの流行の兆しがあった今年(2020年)の2月からは、週5日のフルリモートを可能にしました。
また、白金高輪にあった本社オフィスを外苑前の「WeWork」に移転することを決めました。
社員は在宅勤務や本社オフィスでの勤務に加え、日本全国の「WeWork」を使うことができ、それぞれのライフスタイルに合わせて柔軟な働き方を選択しています。
リモートワーク中の労務管理はどのようにされていますか。
社内のコミュニケーションツールとしてSlackをメインに利用していますから、勤怠も連携させ、そこで管理しています。
新型コロナの流行より以前から自己申告の労働時間とSlackでの稼働時間のギャップには注意しており、ギャップが大きい場合は本人に「自己申告に間違いはないか?」「過小申告はしていないか?」確認をとるようにしています。
当社は情報収集や学習が好きなメンバーが多く、就業時間後でもSlack上で「こんなことを知ったよ」「それは興味深いね!」などといった社員同士のやりとりがあります。
本人たちは仕事ではなく自由研究の感覚で楽しんでやっていますので、特に制限はしていません。
健康管理・保健活動も産業医がリモートで対応
産業保健活動もリモートで行っているのでしょうか。
そうですね。
基本的に衛生委員会はWEB会議ツールで行っていますし、勤怠情報なども産業医とオンラインで共有しており、職場巡視以外はリモートで対応していただいています。
産業医の先生には、以前から社員向けに生活習慣改善のための勉強会を開催していただくなど、社員の健康の底上げのための支援を行っていただいています。
新型コロナウイルス感染症の流行拡大後は、新型コロナ に関する情報提供も積極的に行ってくれます。
産業医の選任は、エムステージの産業医紹介サービスを利用されていますが、どのような点が決め手になりましたか。
当社は、社員が50人になるタイミングで産業医を選任しました。
産業保健に関してはあまり深く知らなかったというのが正直なところで「まず何から始めればいいの?」という状態で見つけたのがエムステージのサービスでした。
産業医の紹介から産業医活動のサポートまで、幅広く支援してもらえるところが決め手になりましたね。
リモートで働く社員を、しっかりケアしていきたい
「こんな産業医に来てもらいたい」という要望はあったのでしょうか。
当社には外国籍の社員もいますので「英語を話せる産業医を選任したい」という考えがあり、今の先生に来ていただくようになりました。
産業医を探す際もこちらの要望を伝え、相談に乗っていただけました。
また、年齢の若い社員が多いので、偏りがちな食生活やライフスタイルにも、産業医の先生からアドバイスがもらえていることはうれしいですね。
今後の産業保健活動の意気込みについて教えてください。
メンタルヘルス対策にも、さらに力を入れていきたいです。
例えば、リモートで働く社員にとってはメンタルのセルフケアも大切になってくると考えていますので、家庭でできるマインドフルネスやヨガなどを取り入れてみようか、と社内で話したりしています。
今後については、産業医の先生とじっくり話し合って方針を決めていきたいですね。