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嘱託産業医

鈴与東京通関株式会社

老舗のグループ企業鈴与東京通関株式会社が実践している健康経営とは?

鈴与東京通関株式会社 / 取締役・業務部 部長 / 石津様

  • 導入の背景

    「さらなる健康レベル向上」を目指した、社内の産業保健体制の強化を目的に産業医の選任を検討。通関業務という業務の性質上、時間外の労働が発生するケースも少なからずあり、従業員がそれぞれのペースで仕事ができる環境ではありますが「転ばぬ先の杖」として、やはり医療の専門家による健康面のサポートが必要だと感じていました。また、従業員は個人プレーで仕事をすることも多いため、メンタルヘルスにももっと目を向けたいと考えたことがきっかけになっています。

  • 導入の効果

    メンタルヘルス面のサポートをさらに充実させたいという理由で的確なアドバイスをしてくれる精神科の産業医の先生を希望しました。また、女性の従業員も多いことから女性が健康面について相談しやすいように「女性の産業医」という条件で、希望通りの産業医の先生を選任し、職場と従業員の状況をしっかり管理してもらっています。選任後も役立つサポート機能があることもありがたいです。「産業医を選任すること」がゴールではありませんので、今後も健康レベル向上に向け、継続的に活動していくことが大切だと考えています。

創業200年を超える老舗企業のグループ会社として、国内にネットワークを持つ鈴与東京通関株式会社が、エムステージの「産業保健サポートサービス」を利用し、体制強化を行いました。

同社が実践している「従業員個人」と「企業」の双方からアプローチする健康経営について、取締役の石津大地さんにお話をうかがいました。


石津大地さん:鈴与東京通関㈱の前身である、鈴与㈱京浜支店海貨業務課にて、通関、カスタマーサービス業務に従事する。鈴与㈱本社での勤務、鈴与通関㈱浜松支店、輸出部の拠点長を経て、2018年9月より現職。


通関業務で感じていた、業界特有の課題を解決するための挑戦

はじめに、自己紹介と事業内容・社風についてお聞かせください。

鈴与東京通関株式会社で取締役と業務部の部長を務めております、石津大地と申します。

母体となる鈴与株式会社は静岡県静岡市清水区にあり、1801年の創業以来200年以上もの間、経営の拠り所としている「共生(ともいき)」という精神のもと、歴史を歩んできました。

鈴与株式会社のグループ企業である当社、鈴与東京通関株式会社は主に通関業務を行っている会社でして、輸入・輸出される品物に対する許可申請から配送に関する手続きをしています。

また、当社の社風をひとことで表せば「自由」であると思っています。従業員はそれぞれ自分の個性を生かしながら働いている職場です。

通関業とは、どのような働き方をされているのでしょうか。

働き方としては一般的なオフィスワークと同じです。

しかし、通関業務という仕事の性質上、膨大な書類を管理する必要があります。

そんな中で、社会に「働き方改革」の流れもありますし、業務の効率化を図るのであれば、まず書類の管理を効率的に行っていく必要がありました。

そこで、鈴与グループの全社的な取組みとして「聖域なきデジタル化」をスローガンに掲げ、その一環として、書類のペーパーレス化による改善を進めています。

そして、こうした業務効率化の先に、従業員と企業の健康レベル向上があると考えています。

従業員それぞれが持つ健康意識や自主性を応援したい

職場では従業員にどのような就業・健康管理をされていますか。

まず、時間外労働の管理について力を入れており、定期的に責任者が労働時間を確認するようにしています。

そこで、時間外労働が増加傾向にある従業員や、有給休暇の取得率の低い従業員がいた場合は1on1によるミーティングを行っています。

そして、衛生委員会でも勤務時間の状況を共有した上で、業務の改善に向けて取り組むようにしています。

また、健康意識の向上には、従業員それぞれのセルフケアも欠かせませんよね。そのため、スマートフォンで使える健康管理アプリを導入し、従業員に利用してもらっています。

その他にも「自立体力全国検定」にもチャレンジしてもらうことで、従業員が自分の健康状態を知る・振り返るきっかけづくりも応援しています。

鈴与通関グループでは300名以上の従業員がいらっしゃいますが、全社的にはどのような活動をされていますか。

各職場で取り組んでいる活動とは別に、鈴与健康保険組合を通じて全社的な予防活動や運動推進活動も行っています。

また、健康の課題は他の職場でも共通している場合がありますよね。

そのため、職場で感じた課題については、衛生委員会などで取り上げた上で、グループ全体でも共有しています。

さらに、グループ全体で討議された対策や方針が各職場へフィードバックされる仕組みになっているため、課題の解決・改善に向けてグループが一丸となって取り組むことが出来ています。

産業医選任で特にこだわったのは、産業医の「特性」

今回、産業医を選任されましたが、産業保健について課題に感じていたことはあったのでしょうか。

産業医の選任については、課題の解決というよりも「さらなる健康レベル向上」を目指した、社内の産業保健体制の強化ですね。

実は、通関業務という業務の性質上、時間外の労働が発生するケースも少なからずあります。

当社は従業員がそれぞれのペースで仕事ができる環境ではありますが「転ばぬ先の杖」として、やはり医療の専門家による健康面のサポートが必要だと感じていました。

また、従業員は個人プレーで仕事をすることも多いため、メンタルヘルスにももっと目を向けたいと考えたことがきっかけになっています。

産業医を選任する際、どのような産業医をお探しでしたか。

産業医を選任するにあたって、株式会社エムステージの「産業保健サポートサービス」を利用しています。

われわれの要望は“的確なアドバイスをしてくれる精神科の産業医”でした。

精神科専門の産業医を希望した理由として、メンタルヘルス面のサポートをさらに充実させたかったという理由があります。

また、社内には女性の従業員も多いですから、女性が健康面について相談しやすいように「女性の産業医」という条件もありました。

こうした要望を聞いていただき、現在は希望通りの産業医に来ていただいています。

職場巡視の後には、少し厳しいアドバイスをいただいてしまうこともあるのですが、職場と従業員の状況をしっかり管理してもらっているため、とても助かっています。

産業医の選任だけで終わらせず、目標を持って健康経営に取り組む

エムステージの「産業保健サポートサービス」を利用したきっかけはどのようなものでしたか。

「産業保健サポートサービス」を選んだ理由は、リアクションの速さと充実したアフターサポートでした。

こちらからの問い合わせに対し、迅速かつ細かく対応していただけたことや、選任後も役立つサポート機能があったことが決め手になっています。

やはり「産業医を選任すること」がゴールではありませんので、今後も健康レベル向上に向け、継続的に活動していくことが大切だと考えています。

最後に、今後の目標についてお聞かせください

母体である鈴与通関株式会社が、静岡県の運営する健康経営の制度「ふじの国健康づくり推進事業所宣言」において、健康宣言をしました。

この流れがグループ全体に波及し、より一層「健康経営」が推進されていくようになります。

われわれとしても、この健康経営の意識を大切にし、長く続いてきた「鈴与」の歴史を守っていきたいと思います。

そして、ゆくゆくは経済産業省の「健康経営優良法人」認定も目指し、今後も取り組んでいきたいですね。

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