昭和27年創業の株式会社埼玉交通は、大宮・浦和地域を走るタクシー会社です。産業医選任による安全衛生に関する取り組みの変化や、従業員の方の健康課題について、営業部統括営業部長の石田さんにお伺いしました。
産業医交代で安全衛生の意識が向上
エムステージの産業医紹介サービスを利用してみた感想を教えてください
以前は、毎月の職場巡視や衛生委員会が形骸化している部分がありましたが、意見交換が活性化し、課題が明確になりました。専門的な立場から意見をいただけるので、大変参考になっています。
従業員の安全や健康のために、会社として職場環境を整備しなければいけないという意識が高まりました。
また、乗務員の入社時の面談や、長期欠勤者の面談対応などもしてもらっているのですが、従業員に寄り添い丁寧に話を聞いてくださり、助かっています。
従業員の方の健康課題を教えてください
従業員の平均年齢はアルバイトを含めると62.3歳と高齢なため、生活習慣病など何らかの不調を抱えている人が多いです。深夜勤務による不規則な生活も影響していると思われます。
健康診断の受診率は100%ですが、受けて終わりになってしまうケースが少なからずあるので、二次健診受診率の向上や、保健指導などの取り組みを強化していきたいです。従業員一人ひとりの健康意識を高めないといけないと感じています。
メンタルヘルス面の課題はいかがでしょうか
毎年ストレスチェックを実施していますが、メンタルヘルス不調の課題は少ないです。ドライバーは自分のペースで仕事を進められるので、ストレスを感じにくいという声があります。
また、24時間営業のタクシー会社は休みが取りづらいというイメージがありますが、当社は「必要な時に好きなだけ働ける自由な働き方」を応援しています。プライベートの予定にあわせて休みを取りやすく、有給休暇の取得率はほぼ100%です。
一度退職をして他社へ転職したものの、働きやすさや家族との時間を考慮して、再び当社に戻ってきた従業員もいます。仕事とプライベートのメリハリをつけて働いているので、メンタルコントロールを上手くできている従業員が多いようです。
お客様の安全は乗務員の健康から

産業保健活動において、今後の展望を教えてください
お客様に安心して安全にタクシーをご利用していただくためには、乗務員の健康が必要不可欠です。
食事や睡眠、適度な運動など、生活習慣の改善を意識してもらえるよう、積極的に発信をしたり、具体的なアクションにつながるような取り組みをしていく必要があると考えています。
乗務員を支える事務所スタッフを含め、従業員一人ひとりに改めて健康管理の重要性を理解してもらい、ヘルスリテラシーを高めていきたいです。