スマートフォンのディスプレイやデジタルカメラのレンズなど、暮らしに馴染み深い製品から、医療・バイオ分野やエネルギー分野にまで幅広く活用される真空薄膜形成装置の、技術開発から販売までを一貫して手がける株式会社シンクロン。従業員の健康管理について、総務部の福島様にお伺いしました。
福島智美さん:採用や給与計算、健康診断の実施など、総務部チーフとして人事に関わる業務全般に携わる。 |
産業医のサポートによって職場復帰が成功

従業員の方の健康管理において気を付けていることや、働き方について教えてください。
シンクロンの生産拠点となる鶴岡工場は、製品も従業員も快適なように「夏は涼しく、冬は温かく」をモットーに空調設備での環境管理が徹底されています。
多くの工場現場では、風通しが悪く空調が効きにくいケースが多いため、熱中症の発生などが懸念されますが、弊社の工場は非常に働きやすい環境です。
本社、工場ともに受注状況によっては残業が発生することもありますが、働き方改革以降は時間外労働が大幅に削減されました。有給休暇を連続して取ることができるので、海外旅行を楽しむ従業員や、家族との時間を取る従業員など、オンオフのメリハリをつけて働いています。
エムステージの産業医紹介サービスを利用した感想を教えてください。
衛生委員会の参加や職場巡視など、基本的な法令対応をはじめ、従業員のメンタル相談など幅広く対応していただき大変満足しています。休職者が発生した際にも、職場復帰までサポートしていただいたおかげで、現在も無事に就業ができている従業員がいます。
近年では世間的に若年層のメンタルヘルス不調者が増加していることもあり、企業方針としてメンタルヘルスケアに注力するようになりました。そのため、定期的な面談実施によって延長対応を依頼することが続く時期もありましたが、快く柔軟に調整いただけるので助かっています。
産業保健活動において、取り組まれていることや今後の展望を教えてください。
定期健康診断の受診率100%や、二次健診の受診率アップを目指し、産業医の先生と連携しながら日々の促進活動を行っています。
しかしながら、特定保健指導対象者の健康相談の受診率は低く、従業員一人一人のヘルスリテラシーはまだまだ高いとは言えない段階です。弊社は平均年齢が比較的高いため、定期的ながん検診や、卒煙、適度な運動を推奨して、従業員の健康意識向上に努めたいです。
また、メンタルヘルスケアの一貫として、社員同士がコミュニケーションを取れる環境づくりをしています。
営業職や技術職の新入社員研修として、山形工場や開発部門での研修を実施しているのですが、製品理解だけではなく、各部門のスタッフ同士の関係性構築も目的としています。
世代や役職の違いに関係なく、双方が適切に意見をしあえる環境こそが、人材の定着やパフォーマンスの向上につながると考えていますので、引き続きコミュニケーションの促進を強化していきたいです。