取材

〈継続希望率100%〉産業保健師が実現する、企業の健康経営

健康経営の推進や、職場の健康課題を解決するためのキーパーソンとして、産業保健師への注目度が高まっています。
エムステージに所属する産業保健師、永田さんの担当企業では、100%が「サービス継続を希望する」「(サービス内容に)満足」と回答。
企業における活動の内容や役割についてお話しを伺いました。

〈プロフィール〉
永田愛美子(ながた・あみこ)
国立がん研究センターにて看護師を経験後、株式会社エムステージに入社。現在は保健師として約10社の企業で産業保健活動に携わっている。

産業保健師の職務には、看護師の経験が活きている

最初に、永田さんのキャリアについてお聞かせください。

産業保健師になる前は、国立がん研究センターの希少がん病棟に勤務していました。
がん研究センターにて、主にサルコーマ(骨や脂肪、筋肉、神経などから発生する悪性腫瘍。骨肉腫やユーイング肉腫など)をメインに、看護師として数多くの患者さんと接してきました。
臨床経験では病気予防や両立支援の重要性を痛感し、また、多くの同僚が心身の不調で離職していく中で、働く方、働きたい方が一人でも心身ともに健康でいられるようサポートをしたいと強く感じていたのです。
自身の経験からも、労働者が健全な身体状態を保つことでこそ、生産性の向上、人材流出の防止が期待でき、最適なパフォーマンスが発揮されると考えていました。
独学で産業保健を学ぶ中で「健康経営」という言葉にも出会い、健康管理を経営的な課題ととらえ戦略的・計画的に取り組むことで、労働者個人の健康促進だけでなく、企業・組織と作業文化を発展させることもできることを知り、大きな希望を感じました。
労働者の健康管理は社会の未来への投資であることを確信し、産業保健師として働いてみたいと考えたことがきっかけです。

企業における産業保健師の活動内容について教えていただけますか。

私は現在、約10社の企業様にて産業保健師の職務に携わっています。
1回の訪問はおよそ1.5時間から3時間程度。企業様によって活動の時間や訪問回数が異なりますので、限られた訪問時間を有効活用できるように、活動のスケジュールも企業様と一緒に考えています。
産業保健師の活動は、健康に関する相談窓口の役割のほか、健康診断・ストレスチェックの事後措置に携わるなど、多岐にわたります。
また、産業保健師が一次的な窓口になることは、産業医が訪問する時間を有効活用することにも寄与しますので、より踏み込んだ産業保健活動の実現につなげることができるのです。

●永田さんが産業保健師として行っている主な業務内容

  • 健康相談(メンタル・フィジカル含む。相談窓口開設なども)
  • 休職・復職支援(休職・復職中時のフォロー面談、両立支援)
  • 長時間労働対策(長時間労働者のフォロー基準策定、保健師面談)
  • 健診業務(健診当日対応、就業判定業務補助、受診勧奨・受診確認等の事後措置対応、保健指導)
  • ストレスチェック実施者業務から関連業務(企画、内部規定書作成・変更、集団分析、職場環境改善支援、など)
  • データ集計、分析(資料作成)
  • 安全衛生委員会の立ち上げや、出席、衛生講話の実施
  • 産業医補助(面談者の選定、スケジュール調節・管理、連携)
  • 職場巡回、職場巡視への同行、安全パトロールへの参加
  • 健康セミナー・新人研修等の企画、開催
  • 衛生講話資料やセミナー・講習会資料、掲示物の作成 など
  • 健康経営度調査への対策

継続希望率は100%。産業保健師として、企業のニーズに応えてきた

企業から注目されている産業保健師ですが、役割について詳しく教えてください。

産業保健師には「身近な医療の専門職」として、また「コーディネーター」としての役割があることを実感しています。
例えば、嘱託の産業医であれば一般的に企業を訪問するのは月に1回程度が一般的ですよね。
それに対し、産業保健師は訪問する回数も比較的多いため、従業員の方から身近に感じてもらえる存在になっていると考えています。
実際に、従業員の方からは仕事の相談だけでなく、家庭の悩みについてお話しを聞くことも多く、こういった相談からメンタルヘルスの「黄色信号」を早期に察知することもあります。
また、もし課題を発見した場合には、コーディネーターとして働く人と産業医をつなぎ、より効果的な取組みが可能になるようにしています。

永田さんの担当する企業では、産業保健師サービスの継続希望率は100%と聞きました。

私が担当させていただいている企業様へ行なった満足度調査では、おかげ様で「保健師サービスを継続したい」というご回答が100%、「(サービス内容に)満足」というご回答も100%というありがたい結果でした。
産業保健師としての活動を通じ、企業の皆さまに健康経営の効果を実感していただけたことを、とても嬉しく思います。

産業保健師として、現代の“働く現場”にはどのような課題があるとお考えですか。

昨今、健診での有所見者率が高まっていることや従業員のメンタル不調、就労と病気の問題などが多くの企業において課題となっています。
新型コロナウイルスが流行した2020年以降では、さらなる感染対策や生活習慣病の予防も重要になりました。
中でも、突然死や重大な病気につながるような脳・心疾患関連項目については、事業所の安全配慮義務として、健康診断後のフォローも重要であり、作業管理・作業環境管理や長時間労働対策、日々の体調チェックなど、働く人の安全と健康を確保することが求められています。
また、コロナ禍により生活や仕事の環境に大きな変化が訪れたことに起因したメンタルヘルス不調、リモートワークによる運動不足や体調不良、その他にも精神疾患を抱える方、昨今では病気の治療をしながら働く方も増加しています。
こういった職場の健康課題は早期に対処することで大きな効果があるのです。
ですので、産業保健師としてキャッチした情報を人事部門の方や産業医と共有し、解決に向けた取組みを行っています。

特に、どのような業種の企業に産業保健師が求められていると感じますか。

やはり、サービス業やインフラ・流通業、製造業など、シフト制勤務の企業様からのご依頼が多いと感じています。
また、産業保健体制をもっと強化し、さらに健康経営を推進したいと依頼されるケースも増えてきました。
特に大手企業では、健康管理を経営的な課題ととらえ、戦略的・計画的に取り組む「健康経営」という経営手法とともに産業保健の重要性の認知が高まっていることが背景にあると考えます。

新型コロナウイルスの流行など、社会情勢や日々の環境で、働く人を取り巻く環境は大きく変化します。 同時に、心身の健康に関する課題は増えていますので「身近な医療の専門職」として、企業様の健康度向上に少しでも貢献できるよう、今後も尽力したいと思っております。

エムステージの産業保健師プランについて

URL:https://sangyohokensupport.jp/sangyoui/hokenshi
医師紹介事業18年以上のノウハウと全国に医師ネットワークを持つ、エムステージの産業医保健師サービス。保健師が”身近な医療専門職”として、健康と経営を一体的に捉え、産業保健活動を強化し、組織の活性化を図ります。

お問い合わせ・お役立ち資料のダウンロード